ナイキの「ズームフライ フライニット」が初心者ランナーにもおすすめな理由
adidas信者の筆者です。今、どの世界に行けばいいのか迷っています。
そう、今やランニング界を騒がせているシューズと言えば、「ナイキズームフライ フライニット」でしょう。
筆者もシューズ名もきちんと把握せずに『ナイキのズームフライの効果や評判は?ミドルフット~フォアフット走法の方におすすめ』でレビューしましたが、これはいわゆる「フライニット」のことです。
「フライニットは履く人によって合わない」
「シリアスランナー向けで買う勇気がない」
「初心者&ビギナーランナーには履きこなせない?」
そんな意見も多いですが、結論からいえば、ビギナーランナーからシリアスランナー、幅広いランナーにおすすめしたい理由があるんです。
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サブ3.5~サブ3ランナーのフルマラソン用にも必須!? ズームフライの良さを改めて…
ずばり言うと、サブ3.5を目指すランナーには必須アイテムとも言え、筆者のように「いつしかサブスリー」と誓っているランナーにも合うのが、ナイキズームフライ フライニットです。面倒なので、「フライニット」で統率していきます。
まずこの「フライニット」でよく聞くレビューが……
- かかと着地なランナーに合う?
- 初心者ランナーでも履いて大丈夫か
- 値段が高すぎる
といったところですが、3は筆者も納得の頷きを見せますが、1と2はまず問題ありません。
特にサブ3.5~サブスリーを目指すランナーが注目したいのが、「私・僕は、フォアフット・ミドルフットではない」という意見ですが、そもそも着地論争をする時点で間違っている……と警鐘を鳴らしているのが、ナイキのフライニットなわけなんです。
フライニットの良さは、ランナー本来の足の回転を体に覚えさせてくれる構造にある……といった言い方が適しているでしょうか?
前回の記事では筆者自身、間違った解釈をしていました。
ただデメリットで言えば、前述の通り、日本人の多くが「胴長」で骨盤を前傾しづらい体型のランナーが多いことです。
この「ナイキズームフライ」の良さは、あくまで先端部分の推進力を向上させていることなので、スピードランナーにとっては「武器」であっても、ゆっくりとマラソンを完走したいランナーにとっては「ただの厚底ランニングシューズ」と比較するとメリットは感じにくいと言えます。
これは確かに一理あって、スピードランナーほど自然にミドルフットからフォアフットで“走ってしまう”という傾向が強いためです。もちろん、実業団ランナーの中にも、骨格や走り方の影響で「かかと着地」が多いのはもちろんです。
ただ、胴長であろうが短足であろうが短小であろうが、結局、ランニング効率のよい走り方というのは「スムーズに足が回転しているかどうか」にあるんです。
たびたび当ブログでも「上半身をいかに使って走るかが大事か」と触れているものの、結局の所、ある程度スピードのあるランナーにとっては、「では、どのようにその回転を楽に体になじませるか」ということでもあります。
その点、ある程度の体の使い方がわかっているランナーは「足が勝手に回転していく」「惰性で前に突き進める」「登り坂でも下り坂でも足が勝手に回転する」といった恩恵を受けられるのが、ナイキのフライニットなんです。
筆者がレビューのために借りて走ったときは、
- ジョグのつもりが、キロ5分は惰性で切ってしまう
- 向かい風でも、足が回転しているので、上半身を前傾させれば無駄な力が必要ない
- 力を抜けば抜くほど、足が回転する
- キロ4分より速くは、キロ3分40秒までなら惰性で楽に走ることができる(筆者の走力による)
- 厚底なので、大腿筋に大きな負担はかけない
- その分、前足部にある程度の負担がかかるかも
といった感想をいだきましたが、同じように感じるランナーも多いのでは?
フライニットを履きこなす!初心者・ビギナーランナーにもフライニットをおすすめしたい理由
またまたずばり結論から言えば、「フライニット」はビギナーランナーが履いても何ら問題ありません。むしろ、シリアスランナーよりもビギナーランナーにも履いてもらいたい理由があります。
まず、シリアスランナーはむしろ、フライニットをそれほど評価しない可能性があります。
その理由が、「フライニット」にやや重量がある点と、「フライニット」での走り方がすでに身についているから……といったところでしょうか?
要は、足が勝手に回転する感じは「フライニット」にかぎらず、他の軽量シューズでも可能というところなんです。
ただ、サブ4、あるいはサブ5を目指すランナーが「フライニットを購入することを躊躇する……」というのであれば、それは少し違うはずです。
というのも、フライニットを履きこせてきた=正しいランニングフォームが身についてきたということだからです。
レビューの際に「ゆっくりわざと踵から走ってみる」ということもしましたが、やはりこのシューズの特色は出ないような気がしたため、前回のような記事内容になりました。
ただ逆に言えば、ビギナーランナーがフライニットを履き慣れることができれば「無駄な力が抜けて、楽に走ることができるランニングフォームが身についている」ということにもなりますよね。
無理せず、ジョグペースでも「ピッチを落とす」ということさえ意識すれば、ビギナーランナーも「心地よい走り方」を感じることができるはず。
つま先から力が抜け、そのまま前足部で着地した途端、違う方の足が勝手に出る……「ハイブリッドカー」をイメージさせるような感じでしょうか?
筆者はあくまでadidas党ですが、今、匠シリーズにトラブル(三村さんが抜けた?)という報道すらあるように、今後はナイキがランニングシューズ界を席巻する時代もありえそうです。
ナイキの「ズームフライ フライニット」まとめ
以上のように、「フライニット」はビギナーランナーからシリアスランナーまで、両者におすすめしたいランニングシューズ。
ちなみにフライニットの惰性による“楽な走り方”は、キロ4分未満で発揮する感じです。
なので、サブスリーはもちろん、いわゆるサブエガを狙っているランナーにとっても重宝しそうです。