ナイキのズームフライの効果や評判は?ミドルフット~フォアフット走法の方におすすめ
2018年には大迫傑選手や設楽悠太選手が履いて走っていたことで、一層の評判が高くなったのが「ナイキズームフライ」シリーズの最高峰とされる「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」。
Amazonで見ると、まだ品薄で価格も30,000円を超える金額ということに驚いたランナーの方も多いかもしれません。
その「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」の市販版ともされるのが、おおよそ16,000円で手に入る「ナイキズームフライ」です。
筆者に関しては、ナイキズームフライを買うことができる金銭力がないので「試走」だけに留まりましたが、ナイキズームフライでも格段に「推進力」を感じることができました。
ともなれば、トップランナーが使用している「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」になれば、マラソンや駅伝の好結果につながるはず!
ただ、本当に「ナイキズームフライ」に高い効果や高評判になっている「実際の評価」を感じることができるかどうかは、走り方にもよるんです。
ジャンプできる目次
2019年の箱根駅伝区間賞を独占した「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」
『箱根駅伝 なんと区間賞の70%を“厚底シューズ”が叩き出していた!』でも話題になったように、2019年・箱根駅伝の区間賞の7割のランナーが履いていたのが「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」です。
1区:西山和弥(東洋大) ヴェイパーフライ 1:02:35
2区:ワンブィ(日大) ヴェイパーフライ 1:06:18
4区:相澤晃(東洋大) ヴェイパーフライ 1:00:54☆
5区:浦野雄平 (國學院大) ヴェイパーフライ 1:10:54☆
8区:小松陽平(東海大) ヴェイパーフライ 1:03:49☆
9区:吉田圭太(青学大) ヴェイパーフライ 1:08:50
10区:星岳(帝京大) ヴェイパーフライ 1:09:57
(☆は区間新記録)
Ref:箱根駅伝 なんと区間賞の70%を“厚底シューズ”が叩き出していた!
特に区間新記録を作り、4区で驚きの区間新記録を作った東洋大学の相澤晃選手や、東海大の箱根駅伝初優勝の躍動にもなった8区・小松選手の後半のスピードに驚いた人は多いかもしれません。
その二人が「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」を履いていたとなると、驚く人は多いでしょう。
実際、Amazonでも販売自体はしているものの、市販の「ナイキズームフライ」とは違い、30,000円台という数字に驚いた人も多いでしょう。
ちなみにスポーツショップでよく見かけるのは、サブスリーランナーをターゲットにし、ヴェイパー4%よりも重量感のある「ナイキズームフライ」です。
実際、このシューズを履いて試走した感想は「厚底なのに推進力がすごい」ということと「日本人の骨格には合わないかもしれない」という2つでした。
ナイキズームフライの良さ=推進力!デメリットは日本人の骨格にあり
一時期「フォアフット走法」を信仰する人が増え、ランニングシューズも「裸足ランニング」が流行った時期がありました。
ただ一言で言えば、フォアフット走法なのミドルフット走法なのか、あるいは日本人に多いと言われるヒール着地なのかは「骨格」で相性が決まります。
脚長で骨盤の前傾に苦がないアフリカ人ランナーの多くは「フォアフット走法」で、これが当時、「フォアフット走法をマスターすれば速くなる」と言われた所以でもありますが、同時に、骨格を無視してフォアフット走法を身に着けようとしたランナーの多くが「故障」に悩まされたはずです。
話は戻り、「ナイキズームフライ」はまさにフォアフット走法やミドルフット走法をターゲットにしたランニングシューズといってもいいでしょう。
厚底シューズでソールに反発力アップのツブツブがないともなれば、普通は「本当に速く走ることができるの?」と思うのが当然です。
ただ、この「ナイキズームフライ」の良さは、勝手に脚が前に運ばれるという形状にあります。
ソールにナイロン製のプレートが埋め込まれ、さらに先端、つまりつま先が前のめりになっていることで、フォアフットやミドルフットが当たり前になっているランナーは「脚が勝手に前に出る構造」に納得できるはずです。
ただデメリットで言えば、前述の通り、日本人の多くが「胴長」で骨盤を前傾しづらい体型のランナーが多いことです。
この「ナイキズームフライ」の良さは、あくまで先端部分の推進力を向上させていることなので、スピードランナーにとっては「武器」であっても、ゆっくりとマラソンを完走したいランナーにとっては「ただの厚底ランニングシューズ」と比較するとメリットは感じにくいと言えます。
ただ、フォアフット走法やミドルフット走法のランナーにとっては、「脚が勝手に前に出る」「脚が止まらない」ということを体感できるはずです。
踵を入れた履き心地が「柔らかい」のもナイキズームフライの良さ
「記録」や「速さ」だけを求めるだけならば、ナイキズームフライの先端部分ばかりに目が行きがちです。
ただこのナイキズームフライの良さは「履き心地」にもあります。
踵を入れた瞬間、シューズ全体の柔らかさに気付く人は多いはず。まるで当時流行った「ベアフットシューズ」を想起させるような履き心地に感動する人も多いでしょう。
しかもナイキズームフライは「厚底」なので、脚に大きく負担をかけないというコンセプトもあります。
「違反シューズ」とも揶揄されがちですが、ナイキズームフライは……
- 先端部分のプレートが安定していて推進力が得られる
- フォアフット・ミドルフットの走法のランナーほど「スピード感」を得られるやすい
- 厚底なので、足底に対してソフトな履き心地
といったメリットを感じやすいです。
ただこの「ナイキズームフライ」を期待しすぎて購入したランナーの人からは……
- 履きこなすランニングシューズではない
- 推進力を感じるには練習が足りない
- かかと着地では恩恵を受けづらい
- シューズ全体がソフトなので、サイズが合わない
というデメリットの声があるのも事実です。
「箱根駅伝ランナーの区間新記録に貢献したランニングシューズ」と気になっている人も多いでしょうが、万人受けするランニングシューズではないということには注意したいですね。
ナイキのズームフライの効果や評判まとめ
これまでは多くのエリートランナーがアディダス志向だったのに対して、まさにランニングシューズのシェアを独占しようとしているのがナイキ。
このナイキズームフライを購入するにはお財布の小銭が足りない筆者ですが、履いてみる&試走して「相性が良い」と感じることができれば、駅伝でもマラソンでも好結果につながるはずです。
ランニングシューズ界の革命とも言われる「ナイキズームフライ」ですが、今後もランニングシューズ界を独占するようになるのでしょうか?
筆者いわく「それよりも練習やで」…
と、ハイボールを飲みながら悦に浸っています。
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