立ち幅跳びの平均記録はどれくらい?平均記録を上回る7つのコツを解説
立ち幅跳びは、跳躍能力を測る体力テストの1つです。
「ジャンプ力がなくて、記録が伸びない」「平均記録を上回るコツはある?」このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
実は、立ち幅跳びは元々のジャンプ力がなくても、腕や膝を上手に使うことで、コツを掴めば記録が伸ばせる種目です。
また、立ち幅跳びは上にジャンプするのではなく、前に跳んで進む種目なので、上に高くジャンプする必要はありません。
そこでこの記事では、立ち幅跳びで平均記録を上回るためのコツを解説します。
コツに従って練習することで、記録が伸びやすくなりますよ。
記録が伸び悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
立ち幅跳びとは?
立ち幅跳びとは、止まった状態から助走なしでどれだけ遠くに跳べるかを測る体力テストの種目です。助走がないため、体の屈伸運動を使って両足で踏み切ります。
立ち幅跳びの記録は、着地した時点で1番踏み切り箇所に近い部分と、踏み切り線の前部分の距離を測ります。
<立ち幅跳びの手順>
- 両足を軽く開き、つま先が踏み切り線の前方に揃うようにする
- 助走はせず、両足で同時に踏み切って前方へ跳ぶ
- 着地した時点と踏み切り線との距離が記録となる
立ち幅跳びは、ジャンプする能力を表す「跳躍能力」や、瞬間的に出せる肉体的能力を表す「瞬発力」を評価するものです。
足だけを使った種目と思われがちですが、足だけを使っても記録は伸ばせません。
腕の振り方や跳ぶタイミングなど、足以外にも記録を伸ばすためのさまざまな要素があるのです。
立ち幅跳びの平均記録は?
ここでは、立ち幅跳びの平均記録を紹介します。
平均記録は、体力・運動能力調査(2022年度)の結果を参考にしたものです。
年齢 | 男子(cm) | 女子(cm) |
---|---|---|
6 | 116.98 | 108.42 |
7/th> | 127.41 | 119.62 |
8 | 136.59 | 128.26 |
9 | 145.25 | 137.98 |
10 | 156.04 | 148.68 |
11 | 166.14 | 154.71 |
12 | 186.11 | 167.06 |
13 | 203.79 | 172.96 |
14 | 217.30 | 176.01 |
15 | 217.42 | 170.46 |
16 | 223.91 | 173.21 |
17 | 227.52 | 171.63 |
18 | 225.15 | 166.92 |
19 | 223.06 | 169.27 |
20-24 | 224.20 | 167.21 |
25-29 | 221.43 | 162.89 |
30-34 | 214.47 | 157.39 |
35-39 | 211.06 | 154.55 |
40-44 | 202.55 | 150.02 |
45-49 | 197.58 | 146.52 |
50-54 | 191.12 | 141.60 |
55-59 | 183.49 | 135.44 |
60-64 | 175.25 | 130.55 |
どの年代においても、男子のほうが平均記録が高いと分かります。
11歳〜12歳ごろから男女の差は広がっていき、30cm〜40cmほど記録に差があります。
男子の記録のピークは約230cm、女子の記録のピークは約175cmでした。
15歳〜17歳ごろに男女ともにピークを迎え、それ以降は年齢を重ねるとともに記録は下がっていきます。
ピークを過ぎてもなお、男女の記録差は40cm程度をキープしていることが分かります。
立ち幅跳びで平均記録を上回る7つのコツ
次に、立ち幅跳びで平均記録を上回るコツを解説します。
「ジャンプ力がないから、平均記録を上回るのは難しい」と考えている人も多いはずです。
しかし、立ち幅跳びは、正しいフォームを身につけたり、腕や膝を上手く使ったりすることで、より遠くに跳びやすくなります。
ここでは、立ち幅跳びで役に立つコツを7つに分けて紹介します。
<立ち幅跳びで平均記録を上回るコツ>
- 跳ぶ時に腕を振る
- 膝を曲げる
- 腕を振るタイミングとジャンプのタイミングを合わせる
- 上ではなく前に向かってジャンプするイメージで(重心は前)
- 体重を両足にかける
- 着地したら前に倒れ込む
- ジャンプした後は膝を引き上げる
コツ1.跳ぶ時に腕を振る
立ち幅跳びは助走がないため、腕をどれだけ上手く使えるかが記録を伸ばすポイントとなります。
腕を大きく、しっかりと振ることで、足だけで跳ぶよりも前に進みやすくなるはずです。
コツ2.膝を曲げる
膝を曲げることで瞬発力が出やすくなり、記録にも大きく影響します。
「膝は曲げられるだけ曲げたほうがいい」と思われがちですが、実は曲げすぎも良くありません。
膝の角度が90度を超えてしまうと、力が上手く入らなくなると言われています。
そのため、膝を曲げる際には、90度までにとどめるようにしましょう。
コツ3.腕を振るタイミングとジャンプのタイミングを合わせる
立ち幅跳びは、腕をしっかり振ることで記録が伸びやすくなります。
しかし、ただ腕を振ってジャンプするだけでは意味がありません。
できるだけ記録を伸ばすためには、腕を振るタイミングとジャンプのタイミングをしっかり合わせることが大切です。
具体的なジャンプのタイミングは、腕を振り上げるときです。
そうすることで、振る腕に引っ張られるようにして遠くまでジャンプできるようになりますよ。
しかし、タイミングをしっかり合わせるためには練習が必要です。
腕を振るタイミングとジャンプのタイミングを掴むのは、立ち幅跳びの中で最も難しい部分だと言えるでしょう。
コツ4.上ではなく前に向かってジャンプするイメージで
立ち幅跳びはジャンプする種目なので、どうしても「上に跳ばなくてはいけない」と思いがち。
しかし、どれだけ上にジャンプできても、その分前に進んでいなければ記録は伸びません。
そのため、立ち幅跳びで記録を伸ばすためには、上ではなく前に向かってジャンプするイメージをするといいでしょう。
それと同時に、体の重心を前に持っていくことを意識するのがポイントです。
コツ5.体重を両足にかける
ジャンプするときは、両足で同時に踏み切って前方へ跳びます。
この際、均等になるように両足に体重をかけるように意識してください。
体重がどちらかの足に偏ってしまうと、前に跳ぶのが難しくなってしまいます。
本番前に練習を重ね、体重のかけ方も頭に入れておきましょう。
コツ6.着地したら前に倒れ込む
着地後、必ず前に倒れ込むようにしてください。
立ち幅跳びは、踏み切り線に最も近い着地の地点を計測します。
そのため、後ろに倒れ込んでしまうと、その分記録が落ちてしまうため注意が必要です。
自然と前に倒れ込むようにするためにも、「前に跳ぶようにする」「体の重心を前にかける」ことを意識することがポイントだと言えます。
コツ7.ジャンプした後は膝を引き上げる
ジャンプしたあとは、膝を素早く引き上げるように意識してください。
イメージとしては、膝を抱え込むようなポーズをとるようにしましょう。
実際に抱え込む必要はありませんが、膝を高くあげることで体重が前に移動するので、記録が伸びやすくなりますよ。
まとめ:立ち幅跳びは腕を振るタイミングとジャンプのタイミングが重要!本番前に練習を重ねよう
立ち幅跳びは、コツを掴むことで記録が伸びやすくなる種目です。
他の種目に比べて、持久力や筋力など備わっている運動能力はあまり関係ありません。
そのため、本番前にしっかりと練習を重ね、コツを掴めば平均記録を上回ることができるでしょう。
立ち幅跳びのコツは、腕を振るタイミングとジャンプするタイミングを合わせ、上ではなく前にジャンプするイメージで跳ぶことです。
また、ちょっとしたスペースで練習しやすいのも取り組みやすいポイントではないでしょうか。
この記事で紹介したコツを頭に入れつつ、練習を重ねてみてくださいね。
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