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桜田門 – 日比谷・桜田門エリアの観光スポット
近年の健康ブームと共に人気のランニングスポットとなっている「皇居」。
全長約5kmにも及ぶランニングコースは、
・信号がないのでノンストップでランニングを楽しむことができる
・仕事帰りでも多くの最寄駅があるためアクセスが良い
・ロッカー、シャワーなどを備えたランニングステーションが豊富
など、多くの理由から選ばれ、日によっては1日に10,000人以上ものランナーが皇居へ訪れることもあるほどです。
そんなランニングスポットとして大人気の皇居ですが、実は二重橋や二の丸庭園といった昔から残る建造物や自然など歴史的な雰囲気も感じられることをご存知でしょうか?
もちろんランニングをするために訪れる人も多いですが、同じように歴史を感じるために皇居へ訪れる人も多いのです!
本記事では皇居の歴史的な雰囲気を感じてほしいという思いから、数多くあるスポットのなかから「桜田門」について詳しく解説していきたいと思います!
ぜひ参考にして、皇居の歴史を感じてみてください!
ジャンプできる目次
1:皇居とは
天皇の住居となっている「皇居」。
徳川幕府の居城(江戸城)であったものが、明治元年に皇居となり、明治21年以来、宮城と称されていましたが、昭和23年、宮城の名称が廃止されて、皇居と呼ばれるようになりました。
大きさは約115万平方メートルで、東京ドーム約25個分・東京ディズニーランドが2つ入るほどです。
江戸城開城の時点では、新時代の首都をどこに置くか決定していませんでしたが、深刻な財政難で都市開発をしている余裕がなかったため
- 新時代に蝦夷の開発は必要で、江戸の方が近い
- 江戸湾や横須賀など良港がある
- 江戸にある大名屋敷や官庁をそのまま新政府の役所として利用でき、江戸城を皇居にすることができる
といった理由から江戸遷都が受け入れられ、江戸城が「皇居」となったという背景があります!
桜田門について
1636年に修復され、現存する城門の中では最も大きなものとなっている桜田門。
関東大震災で破損し、鉄鋼土蔵造りに改修されています。
かの有名な「桜田門外の変」が起きた場所としても有名となっており、それを見るために観光客が訪れるほどです。
他にも以下のような特徴があり、皇居外苑を散策する際はかかせないスポットです!
- 「枡形城門」という戦略上有利な門の形になっている
- 現存する城門のなかで最も広い規模
- 昭和36年6月に国の重要文化財に認定されている
【皇居ランニングのスタート地点としても人気!】
桜田門前は広場になっているため、スタート前のストレッチやクールダウンが行いやすく、多くの方がスタート地点に選んでいます。
桜田門をスタート地点にすると最初は平坦なコースが続くので、ランニング初心者の方や、あまりスピードを出さない方はここをオススメします。
土日・祝日によく行われるランニングイベントでもスタート地点に選ばれることが多いため、その時間帯は混雑する可能性があることを理解しておきましょう!
「桜田門外の変」でも有名な桜田門
桜田門と聞いて少し聞き馴染みのある雰囲気を感じた方もいるのではないでしょうか?
そうです!実はかの有名な「桜田門外の変」が起こった場所こそ、皇居にある桜田門なのです!
本章ではそんな桜田門外の変について解説していきたいと思います。
桜田門の歴史を深く知ることで、より散策を楽しめることができるでしょう!
【桜田門外の変とは】
「桜田門外の変」とは、1860年に大老・井伊直弼の大名行列が江戸城へ登城しようとしていた際、桜田門のそばで水戸浪士17人と薩摩浪士1人に襲撃された事件のことを言います。
【桜田門外の変は起こった理由は?】
理由①:日米修好通商条約の締結
→1856年に総領事として着任したハリスが貿易の開始を要求し、締結された条約が有名な日米修好通商条約です。
しかしこの条約は、
・領事裁判権(事実上の治外法権)
・関税自主権の喪失
など、日米和親条約以来有効とされた片務的な最恵国条款という不平等な条件下に強いられることとなり、同年のオランダ・ロシア・イギリス・フランスとのほぼ同様な通商条約調印の発端となっています。
そんな日本にとって不利な条約を、アロー戦争で清国を破ったイギリス・フランスの大艦隊がそのまま日本に来航して通商条約の締結を迫るとのハリスからの情報に恐れた井伊直弼が、孝明天皇の勅許を待たずに半ば強引に調印へ踏み切ったことで、反感を食らったのです。
理由②:将軍の後継問題
→身体の弱かった13代将軍徳川家定の後継者として、井伊直弼ら将軍側近からの支持で徳川慶福に決定しました。
12代将軍である徳川家慶をはじめ、鹿児島藩主の島津斉彬など各地方の有名な藩士たちは実子である一橋慶喜を考えていましたが、井伊直弼は日米修好通商条約と同じように半ば強引に決めてしまったので、同じように反感を食らったのです。
理由③:不時登城
→水戸派である斉昭は江戸城へ登城、井伊直弼に条約締結について問いただし、難局を乗り切るには一橋慶喜を将軍後継にすべきだと求めました。
しかし、御三家、御三卿の登城日は決まっているのにも関わらずこれを無視して不時登城をしたため、
・斉昭は謹慎、慶篤と別の日に登城した一橋慶喜が登城禁止
・慶勝を隠居・謹慎する
という厳しい処分が下されたのです。
また同じころに13代将軍家定が病のため死去し、14代将軍には井伊が推していた徳川慶福が就いて、家茂と名を改めました。
つまり井伊直弼は、将軍継嗣問題と水戸派の一掃に成功してしまったのです。
理由④:安政の大獄
→朝廷の許可を得ることなく条約を結んだことで、井伊直弼の政治の行い方に多くの批判が上がり、同時に後継も半ば強引に決めてしまったことで強い反発が起きます。
それに対して井伊直弼は勢力の弾圧を命じます。これが「安政の大獄」です。
特に水戸藩主が反対の中心であったので強く抑え込み、他にも諸藩士、公家、儒者、僧侶などが捕らえられていきます。1年あまりの間に、100人以上が処罰され、8人が死罪になっています。
桜田門は皇居外苑にあり!
全長約5kmにも及ぶ皇居のランニングコースですが、実は大きく分けて以下の4つに分類することができ、
- 皇居
- 皇居外苑
- 皇居東御苑
- 北の丸公園
そのなかで桜田門は、「皇居外苑」にあるのです。
「皇居外苑」は、江戸時代には江戸城の一部で西の丸下と呼ばれ、幕閣に連なる大名の屋敷、馬場や厩舎が置かれていました。
和田噴水公園以外にも以下のように皇居外苑には多くの観光スポットがあります。
【スポット①:楠木正成像】
→上野公園の西郷隆盛像、靖国神社の大村益次郎像と並び、「東京の三大銅像」の一つに数えられている「楠木正成像」。日本の具足を帯びた代表的な武者像として海外の旅行ガイドブックに掲載されることも多いほどの人気っぷりです。
【スポット②:二重橋】
→皇居内でも有数の観光スポットの1つとして有名です。二重橋といっても、手前にかかる「正門鉄橋」、奥にかかる「正門石橋」の2つを総称して二重橋と呼ばれています。
他にも
・別名「二の橋」「月見橋」とも呼ばれる
・ドイツ人のウィルヘイム・ハイゼによって設計された
・通常時は利用されず、一般参賀や公式行事などの際にのみ利用される
・現在の橋は1964年に修繕されたもの
といった特徴があります。
【スポット③:和田倉噴水公園】
→和田倉噴水公園は、今上天皇のご結婚を記念して「継続性と新たな発展」というテーマを元に作られた噴水がたくさんある公園です。
「継続性と新たな発展」というテーマを元に、躍動感溢れる落水施設・静かに流れる流水施設・豊かな自然などメッセージ性が込められた公園なのです。
他にも以下のように多くの魅力があり、皇居内でも有数の観光スポットとなっています!
・夜には噴水がライトアップされる
・「滝」=「息吹」、「球体噴水」=「永遠」といったように各施設にはデザインテーマがある
・元々は江戸城へ生活物資を運ぶための荷揚場や倉庫が置かれるなど、海上輸送の拠点になっていた
【スポット④:クロマツ】
→皇居前の大芝生広場に点在しているクロマツは約2000本あり、皇居外苑を代表する美しい風景となっています。
皇居前の広場に植栽され始めたのは明治21年からで、その後、昭和14年〜18年にかけて実施された、「皇紀2600年記念宮城外苑整備事業」により、現在のような姿となっています。
皇居外苑散策途中に一休み!2つのおすすめ休憩場所
皇居外苑を散策したり、皇居ランニングを楽しむといってもかなり広いためいずれ休憩をしたくなるはず。
そんな時におすすめなのが以下の2つの休憩場所です!
・楠公レストハウス
・楠木茶房
食事やおみやげの購入といったことを楽しむことができます!
休憩場所①:楠公レストハウス
(電話番号):03-3231-0878
(営業時間):【喫茶】8:30~11:00
【ランチ】11:00~14:00(L.O.14:00)
【喫茶】14:00~16:00(L.O.15:30)
(定休日):無休(年末年始を除く)
(席数):300席
(カード):可能(電子マネーも可)
(喫煙):全面禁煙
休憩場所②:楠木茶房
(営業時間):8:30~16:00
(定休日):無休(年末年始を除く)
(カード):可能(但し、配送代引き時の支払いは、現金のみとなります)
(喫煙):全面禁煙
皇居外苑とっておきビュースポット4選
せっかく皇居外苑を散策するなら、ここは抑えておくべき!という撮影ビュースポットが以下の4つになります。
- 桜田門と国会議事堂
- 桜田門周辺からのビル群
- 皇居前広場からのビル群夜景
- 行幸通りからの東京駅
美しいビュースポットを見るために皇居外苑へ行くということも良いですね!!
1つずつ詳しく解説していきます!
ビュースポット①:桜田門と国会議事堂
皇居外苑とっておきのビュースポット1つ目は、「桜田門と国会議事堂」です。
あまり知られていないのですが、政治の中心地である国会議事堂を、桜田門から覗き見ることができます。
桜田門をくぐって進行方向の右斜め前に進んで桜田門の方を見ると、門の間から国会議事堂がひょっこり見えるのです。
江戸の情緒と近代建築を一緒に見ることができるおすすめビュースポットです!
ビュースポット②:桜田門周辺からのビル群
皇居外苑とっておきのビュースポット2つ目は、「桜田門周辺からのビル群」です。
桜田門をくぐると門の石垣がそのまま続いているのですが、その石垣の先には丸の内のオフィス街のランドスケープが広がります。江戸情緒と近代風景を楽しむことができ、タイムスリップしたような感覚になります!
江戸薫る石垣と近代風景が織りなすコントラストがおすすめなビュースポットです。
ビュースポット③:皇居前広場からのビル群夜景
皇居外苑とっておきのビュースポット3つ目は、「皇居前広場からのビル群夜景」です。
夜に皇居を訪れたら是非訪れていただきたい皇居前広場。
皇居前広場の先には、日本のオフィス中心地である丸の内のビル群が広がっていて、オフィスの明かりに照らされた夜景がとても美しいです。
昼間と違って人通りも少なく、静かな広場を散歩しながら夜景散策すれば感動すること間違いなし!
ぜひ美しいライトアップを堪能してみてください!
ビュースポット④:行幸通りからの東京駅
皇居外苑のとっておきビュースポット4つ目は、「行幸通りからの東京駅」です。
東京駅の見どころは日本近代建築の父とされる辰野金吾が手掛けた「赤レンガ駅舎」です。
その赤レンガ庁舎を眺めるベストスポットが、行幸通りの和田倉門交差点です。
和田倉門交差点から東京駅を眺めると、中央に赤レンガ庁舎を、両端にいちょう並木が広がる構図となり、特に秋の紅葉シーズンに訪れたいスポットです。
東京駅を間近で見ることも良いですが、せっかく皇居へ訪れたのであれば行幸通りからの東京駅も楽しんでみてください!
昼も良いですが、夜の東京駅もかなり美しいのでお好みの時間に合わせて皇居へ行くのも良いですね!
桜田門へのアクセス
(所在地):東京都千代田区皇居外苑1
(アクセス):桜田門駅3番出口より徒歩約1分
霞ヶ関駅A2出口より徒歩約3分
※皇居外苑のアクセス
(電話番号):03-3231-5509(平日8:30~17:00)
(交通アクセス):東京メトロ千代田線/二重橋前駅B6または2出口より徒歩約2分
東京メトロ日比谷線/日比谷駅B6または2出口より徒歩約2分
東京メトロ有楽町線/桜田門駅3出口より徒歩約8分
JR東京駅・有楽町線/徒歩約10分
(駐車場):楠公駐車場(大型営業車両・観光タクシー専用)
→皇居外苑、皇居東御苑、皇居参観、皇居一般参賀、皇居奉仕団及び皇居外周の利用で来られる、大型営業車両(緑ナンバーバス)と観光タクシー専用駐車場です。
マナーを守ることで楽しい散策に
大前提として、「皇居散策に行っているのは自分だけではない」ということを理解しておきましょう。
以下のように皇居内を散策する際のマナーは多くありますが、基本的に私たちにとって「あたりまえなこと」ばかりです。
- 複数人で散策する際は、道をふさがないようにする
- 周回は反時計回
- ゴミは必ず自分で持ち帰る
- 他の歩行者とすれ違う際は、十分なスペースをとる
- 混雑する時間帯であれば、マスクを着用する
- 大声で会話しながら散策しない
新型コロナウイルスの影響によって、世間からのマナーへの目は厳しくなっています。
みんなで気持ちよく、楽しく散策するためにも、マナーを徹底して守るようにしましょう!
まとめ
本記事では皇居内の数多くあるスポットのなかから「桜田門」について詳しく解説してきました。誰しも一度は聞いたことのある桜田門外の変が起こった場所としても有名な桜田門をぜひ、皇居を訪れた際は散策してみてください!他にも皇居外苑や二重橋など、多くの歴史を感じられるスポットが皇居内にはあります。ランニングと共にスポット巡りをしてみるのも良いかもしれませんね!
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