腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは?症状・原因・治し方まとめ
なぜか5月の初めには足底筋膜炎を発症し車椅子&杖の生活が2日ほど続き、今は足の太ももの付け根が痛くてうまく走れません。
「日頃の行いの悪さ」に起因するかどうかはともかく、今回話題にしたいのが「太ももの付け根の痛み」によるランニング障害です。
筆者も股関節の痛みは初体験ですが、ランニング障害で多いと言われる「ランナーズニー」、つまり「腸脛靭帯炎」は膝周りにだけ痛みや負担が出るというわけではなさそうです。
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体のバランスが悪いと起こりうる「片足の腸脛靭帯炎」
言うまでもなくですが、筆者自身が当サイトで何度も言っていたように、ランニング障害を防ぐには「フォーム確立」がもっとも近道だという考えです。
それを踏まえても、日常の行為が原因で体のバランスが崩れることは多いでしょう。
デスクワークが多かったり、立ち仕事で片足に体重がかかりやすいなどの生活を送っている人は、知らず知らずのうちに「体の左右差」がアンバランスになっているものです。
腸脛靭帯炎は「両足」というケースもありますが、ランナーの多くが「片足」に発症することが多いのではないでしょうか。
経験からしても、体重がかかりやすい軸足に発症するケースが多く、体の左右差のアンバランスが腸脛靭帯炎を引き起こす原因になる可能性もあるというわけです。
膝周りの痛みだけではない!? 腸脛靭帯炎が股関節周りに痛みが出ることも
腸脛靭帯炎になると、走ることはおろか歩くことも難しいということもあります。
筆者自身は膝周りに一度、腸脛靭帯炎を起こして“走れない”という状況が続きましたが、それ以降はシンスプリント以外にはランニング障害が起こらなかったものの、2018年に「練習していないのに起こるランニング障害」に悩んでいます。
その最たるものが、冒頭でも挙げた「股関節周りの痛み」。
レントゲンも異常なし、リハビリの先生にも異常なしという発言が得られるような人は、筆者のように「腸脛靭帯炎の延長線上の痛み」を疑ったほうがいいかもしれません。
その大きな原因になると言われるのが「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」です。
大腿筋膜張筋は腸脛靭帯とつながっていて、腸脛靭帯に炎症がある場合は膝に痛みが出がち。
ただ、大腿筋膜張筋が炎症している場合は「股関節周り」が痛むこともあるんです。
筆者は先日までこの痛みを「股関節変形症」「坐骨神経痛」と疑っていたのですが、ペインクリニックの医師によれば、その可能性は低いとのこと。
ただ「腸脛靭帯炎の延長線上として、大腿筋膜張筋の炎症の可能性が出てきてもおかしくない」ということで、要は腸脛靭帯炎の原因のように「筋肉が硬くなること」で起こりうるんです。
例えば、骨盤がゆがみ始めているのにも関わらず「オーバーワーク」が続くことや、ランニングフォームが崩れっぱなしになることで負担が増加し、股関節周りの筋肉が硬くなるという可能性が高いというわけです。
腸脛靭帯炎にも共通!大腿筋膜張筋の筋肉の痛みは治るはず
筆者自身が現在、なかなか走ることができない状態なので“自分に言い聞かせる”というところもありますが、腸脛靭帯炎や延長線上にある「大腿筋膜張筋の痛み」はケアすれば完治するものです。
ただし、骨盤の位置を正確にする、痛みに効くストレッチをする(専門医にきいてみてください)、オーバーワークを避けてクロストレーニングをするなどのことは大事です。
大腿筋膜張筋の痛みの場合は、足の振り上げができなくなるので“足を引きずるようなフォーム”になり、痛みがない方の足に大きな負担がかかって「逆足も痛くなる」なんてジレンマにも陥りがち。
ただ、適切なケアをして、無理な運動は行わないということであれば完治もするものですから、ランニング愛好家を悩ませる「腸脛靭帯炎」と同様に、「股関節周りの筋肉の炎症・硬化」に関しても、鬱々としないように生活することが大事と言えるでしょう。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)まとめ
足が痛いと、それだけで鬱々とした気持ちになるのがランナーというものです。
お腹の脂肪のインフレーションが止まらない筆者ですが、夏には体が少しでも良くなればと思いつつ、片手にはウイスキー、もう片手にはチョコレートという生活をまず改善していこうとも思っています。
ちなみに腸脛靭帯や大腿筋膜張筋の痛みは、急な体重の増加でも起こりうるものなので、ご注意を。
痛い足を引きずりながら走るランナーも多いですが、クロストレーニングなどを行い「長寿ランナー」であり続けることを重視したいですね。