マラソン前の食事メニューは?完走するために必要な栄養まとめ
特技は「大食い」の筆者です。練習が満足にできず、代謝が衰える32歳にはもはや「贅肉」に変換されるのみ。
TV番組「ぐるナイ」でも放送されたのが、高橋尚子さんのVTR。高橋尚子さんといえば、月に何千キロも練習していたのは有名です。
もちろん、その練習量を支えるのは“体のケア”以上に、“食事量”に秘訣がありますよね。
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食べることができないランナーは大成できない?
ただ食べるしか能がない筆者ですが、一流ランナーの秘訣といえば「食べること」と言われますよね。
これは何もマラソンだけに限らずに、例えば野球選手なんかにも当てはまります。
野球選手の場合は、練習量をこなす体力に次いで、体重を増やしてバッティング飛距離を伸ばすことにつながるのは、あの清宮幸太郎選手を見れば分かるでしょう。
あの高橋尚子さんを指導した小出監督といえば、高橋尚子さんとのコンビで有名。そんな小出監督が昔、高校生を指導していたときに“失敗した”と記憶に残っているのが、当時指導していた高校生。
高校生といえば、駅伝までの距離を走るので”体重が軽ければ軽いほど速くなれる”と思いがち。
確かに、10km以下の距離なら、パフォーマンスと同等ぐらいに大事なのが“体の軽さ”なんです。
ただ、その指導していた高校生は、あまりに「拒食気味」になったことで、駅伝当日までに貧血気味になって満足に練習をすることができなくなったんだとか。
「いかに体重が増えないか」も大事ですが、「いかに食べて体重をキープできるか」もランナーとしての才能では?
あの、川内優輝選手も走った後の「大食い」が印象的ですよね。
高橋尚子も川内優輝も「走って食べる」が才能だった
ど根性走りといえば、あの川内優輝選手ですね。
「練習量」と同時に有名なのが、「食事量」なんです。ランニングの練習量を支える秘訣は、食べることだといった本人談もありますよね。
ちなみに高橋尚子さんは、現役時は「ステーキ2kg」を食べるほどの胃袋の大きさ。
もちろん、そのカロリーを消費するために必要なのが「練習量」。つまり、“食べることの喜び”が“練習量”につながっているんです。
現役選手として「食べる喜び」が日常なら、「走ってカロリー消費」をするしかないです。
走って食べるというのは、実は「才能」の一つだということが一流アスリートを見本にしても分かりますね。
大食いでサブ3へ?川内優輝さんに学ぶ「食べる」力
私はある、アスリートチームに所属させていただいておるのですが、一つ誇れることは、チーム内でも1、2を争うほどの“体脂肪率”の高さです。
多くのアスリートランナーが体脂肪率を10%前後までコントロールされているのは素直に羨ましいですし、「すごいな!」とも思います。ただ、私はそうはしません。
口だけでは「いつかサブ3」と宣っているわけでありますが、実は私のコンセプトは、「肥満体でもサブ3ができるか」ということにあるのです。
ちなみに私の体脂肪率は17%ぐらいあるので、サブ3を目指すランナーとしては肥満体でしょう。
私があえて減量をせずに“競技志向”であるのはなぜか。実は、それこそ“速さにつながる秘訣”だと考えるためなんです。
「食って走れ」川内優輝メソッドは市民ランナーのお手本となるか?
公務員ランナーの川内優輝さんの活躍ぶりは、もう説明するまでもないですよね。日中は埼玉県庁で仕事をしているので、勤務前にジョグをしたり、勤務後に練習をしたりという日々のようです。
また、ポイント練習も週に2回のみなので、実業団ランナーと比較すると“練習量は少ない”といえます。
しかも、かなり「食べること」が好きなようなので、一般的なトップランナーと比較すると、その体つきはやや肉付きがいいようにも見えます。
もちろん、ポイント練習をするときは「集中して、その練習にかける」とされているようなので、当然のことながら“練習の質が悪い”ということにはなりません。
私も一度、川内優輝さんを愛媛の「朝霧湖マラソン」で拝見したことがあるのですが、そのダイナミックな走りはもちろん、レース後、本当に美味しそうに「うどん」などを頬張る姿に心を奪われたものです。
川内優輝エピソードにみる「練習はやりすぎるず、栄養を摂る」こと
実は川内優輝さんは、高校時代は故障続きで、練習が思うようにできなかったというエピソードで有名です。本人は、「自分には才能がなかった」とおっしゃっておられるようで、大学に入ってから練習のアプローチを変えたよう。
それまでスピードトレーニングで故障続きだったので、ジョグを中心にしっかりとフォームを固め、追い込むときはペース走が中心で、故障を誘発する強度が高すぎる練習はむしろ減らしていたようです。
また、2012年の東京マラソンの後も、「食事制限は体に合わなかった」と表現されていますよね。
我々市民ランナーも、サブ3を目指すことで“減量”のために禁酒をしたりします。
ただ、食事量を減らしてまで減量をし、サブ3という称号を得ることに私は“楽しみ”が見いだせないですし、むしろ無理をして減量をすることが“パフォーマンスの低下”となるランナーもいるんではないでしょうか。
“しっかり食べて、しっかり走る”というのは、健康面でもパフォーマンス面でも最適だと思うんです。
食べることもトレーニング!? 強度の高い練習のあとに「食える」かどうか
最近、あまり強度の高い練習はしていないのですが、たとえばロング走を無理してしたり、インターバルをしたりした後に、“食欲がなくなる”という現象があった時期があります。
比較しては失礼ですが、実業団ランナーの方も、きつい練習後に“食べることができないタイプもいるようです。
ただ、これだと抵抗力も落ちて風邪も引きやすくなるでしょうし、“無理して食べる”ことがトレーニングであるのであれば、それは“マラソンよりも三度の飯”を尊ぶ私の考えには合わないな、と思うわけであります。
ではどうすればいいのかというと、食べることを楽しむんです。「マラソンのために食事を減らす」とか、「練習後に食欲がない」というのは、私はおすすめしません。
練習では、自分にあった強度はどれぐらいなのか? はたしてその練習内容が“練習なのか、負荷をかけているだけなのか”を判断できるようになることが、練習を濃密にするコツだとも考えます。その方が食欲がわきますから。
たとえば、30km走をキロ4分15秒で走った際、その後にダメージがあまりこないAさんと、翌日は筋肉痛のBさん、もちろんAさんの方が“食える”と思うんです。
いかに自分の身体を強めて、いかに“食える”ようになるか。これは、川内優輝さんの信条にも通ずるものがあるのではないでしょうか。
「デブでも走る。走れば痩せる。でも食事制限はするな」
ただ、私のように食ってばかりでは……という反省もいたしておりませんので、ご了承ください。
マラソン前の食事メニューまとめ
人生はマラソンだ」という言葉があります。なお、オランダ映画の『人生はマラソンだ』とは別件でございます。
話が脱線しましたが、「人生はマラソン」なのではなくて、「食べるための人生に“マラソンがある”」わけです。
“働く”ということに、“やりがい”だとか“自己実現”だとかを見出すのもシュールだよなと感じるわけであります。
稼がにゃメシが食えないならぬ、食わなきゃマラソンは走れないです。
今年の秋から2017年にはやりますよ、“デブでもサブ3”。
ちなみに筆者の場合、「ステーキ2kg」を完食できても、それ相応のカロリー消費のための「練習量」をこなしたことはありません。食べるだけしか能がない典型例ですね。
「きつい練習の後に、食べることができるのも練習」
そんな言葉を部活でも教わった人も多いのではないでしょうか?
逆説として言えば、「“練習量”をこなすためには、“食事量”を増やすしかない」という表れかもしれませんね。