ランニングしても調子が上がらないときの対策
筆者のように長期間走ることができない状態になると、どうしても「調子が上がらない」という状態になるランナーも多いはずです。
特に、左右のバランスが崩れるアライメント不良、ランナー膝などの故障明け、練習不足の後はもちろん、怖いのが「オーバーワーク」による調子の崩れです。
ランニングをすれども、「なかなか調子が上がらない」というときは、どのような対策をすればよいのでしょうか?
アライメント不良は故障の元
今年の筆者はとにかく絶不調です。年始早々のこともあり、とにかく左右のバランスが悪化して、1月から体がボロボロになりました。
歩いているだけでも左右差を感じ、座っていても首の痛みに襲われる(ということは言い尽くしてきたぐらいツライのですが)、その状態は間違いなくアライメント不良です。
今でもポイント練習ができる状態なはずはないので、ひたすらお腹の脂肪に目をそらす毎日ですが、今回のトラブルを通してより「アライメント」の大事さを感じます。
特に、いったん骨盤が歪むと全身が歪みやすくなります。
肩の位置、腰の位置はもちろん、ひどくなると左右の足の長さが変わってくるほどなんです。
このアライメント不良ですが、日頃、立ち仕事で片方に体重が偏っている方(接客業・美容師の方 etc…)や、一日PCと向き合っているデスクワークの人も、左右差で体が歪みやすくなります。
体がゆがむと、本当に調子が狂います。状況によっては、「坐骨神経痛」や「ランナーズニ」、「足底筋膜炎」や「シンスプリント」の悪化の原因になりやすいです。
そもそもアライメント不良だと、まっすぐ走ることに抵抗を感じ始めてきます。まっすぐ走ることができないということは、骨盤や肩の位置、肩甲骨の動きに左右差が生じ、これが下半身にも影響して「アライメント不良」によるパフォーマンスの低下にもつながります。
故障の原因になるだけではなく、「なんかスピードが出にくい……」と感じるランナーの中には、アライメント不良で“不調のジレンマ”に陥っている可能性もあるので、しっかりとアライメントをして体の歪みをなくすことが大切になります。
思い切って休む!場合によってクロストレーニング推奨
ランニングにハマりやすい人は“真面目気質”が強い傾向が見られます。故障しても走るランナーには、筆者の爪の垢を煎じて飲ませたいぐらいです。
不調の原因に“コンディションの波”がありますが、故障したまま練習していると波が起こりません。言い換えれば、泥沼の上でもがいているような感覚に陥るはずです。
ただランナーは不思議なもので、休むと「罪悪感」すら感じる人すらいます。
- 休むと走力が下がるのではないか
- 休むと太ってしまい元に戻らないのではないか
- 生きがいを失ってしまう気分になる
危険なのは3で完全に「ランニング依存症」だともいえますが、好きなものは好きなので致し方ないでしょう。
であれば、スイム・バイクなどのクロストレーニングでごまかすしかありません。
ラン友さんの中には、思わずバイクにハマって抜け出せなくなっている方もいます。そうです、あなたのことですよ。
ただ、クロストレーニングは心肺機能の向上・キープ、体重の増加に歯止めをかけることができますよね。
筆者も水泳しておけばよかったと後悔しながら、鏡に映るお腹の脂肪をタプンタプンさせています。
ダラダラとした惰性ジョギングをやめる
生活習慣とは恐ろしいもので、「ランニング」が生活の一部になると“走れない自分”すら見失うランナーも多いです。
要は、ご飯を食べるのが当たり前のように、走ることが当たり前の生活環境になっているわけです。
これはもちろん、“ランナーの鏡”でありますから走力アップは間違いないでしょう。
その反面、“なんとなく走っている”という惰性ジョギングを嫌々行っていると、いつか「燃え尽き症候群」のようにモチベーションが下がることがあります。
それでも真面目なランナーが多いので、走ることがやめられずにそのまま“走る世界”からフェードアウトしていくこともめずらしくありません。
要は、「心の持ちよう」であって、ランニング自体は筆者も立ち直ることができれば毎日のようにがむしゃらに走りたいです。
ただし、「走るモチベーション」を考え出すと、ほぼそのまま「惰性状態」が続くことが多いです。
- なんとなく記録を維持したい
- 居場所を求めてなんとなく走っている
- 友達が走っているから、なんとなく走り続ける
走り続けることそのものがいつか「好調」の起爆剤になることも多いですが、それは結局、「目標」というモチベーションや、「ビールがおいしいから」というご褒美があるからこそではないでしょうか。
嫌々走るランナーの方も、世の中にはいます。「走ること」が仕事な人もいるはずです。
そんなランナーこそ「ジレンマ」に苦しみ、「不調」にあえぐものです。
そんなときは「走ること」について改めて自分の考え方を見直してみてはいかがでしょうか。
調子が上がらないときの対策まとめ
「走ること」という行為は多くの人が可能な“単調運動”だと思われがちですが、ランニング自体は奥が深いですよね。
「最近、ランニングで調子が悪い」「モチベーションが上がらない」「走っていてもダルい」
そんなランナーの方こそ、一度、“走る”という環境を変えてみてもいいかもしれませんよ。
“原点回帰”は、どんなことにも必要なことだと思う、“霜降り肉っ腹”の筆者でした。