スポーツのパフォーマンスの基礎「走り込み」はどんなトレーニング効果があるの?
マラソンは「努力型のスポーツ」とよく言われますが、陸上選手の中にはもちろん、「天才型」もいます。
そんな天才型に努力型が合わさるのが“一流のランナー”ともいえますが、どんなスポーツでも基礎になるのが「ランニング」です。
どんなスポーツでも基礎となる「走る」という行為次第で、パフォーマンスも大きく変わるのがスポーツですが、「走るアスリート」や「走らないアスリート」で、それぞれのパフォーマンスにも大きく影響しているのはご存知ですか?
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井岡一翔や村田諒太は走り込みの天才
プロボクサーにとって、「センス」はもっとも大きい“実力の要素”でしょう。
要は「天才ボクサー」しか世界では戦うことができません。
そんな天才型に加えて「努力の塊」と言われるのが、井岡一翔選手と村田諒太選手です。
基本的にボクサーは「走り込んでナンボ」なのは、ボクシングという競技が底抜けのスタミナを要求されるためです。
いくらキレのあるパンチを持っていても、それを持続できなければKOされるのは当然ですよね。しかも、ボクサーには「減量」という“死ぬほどツライ壁”もあるので、必然的に走ることが基礎的な練習になるわけです。
ちなみに井岡一翔選手はゴルフ場で「ファルトレク」を多くこなすことで有名ですよね。とにかく、ゴルフ場の起伏を何度も走ることで有名です。
また、あのミドル級の大物である村田諒太選手も、とにかく走ることを重視しています。
あの村田諒太選手ですが、1000mインターバル5本をおおよそ3’25で回すぐらいなので、その辺の学生陸上選手より速いのがすごいですよね。
「プロボクサー」とはいえ、筋肉のつき方は陸上選手とは違うものの、それほどのスタミナとスピードを重ね備えてこそ「プロのスポーツ選手」といえるんです。
天才イチローは「いらない筋肉」より「基礎体力」を重視
もはや知らない人はいないであろう、メジャーリーガーのイチロー選手は、いらない筋肉はつけないことで有名です。
野球選手はバットスイングが命なので、いかにボールに力を与えられるかという点、あるいはピッチャーならいかにリリースでボールに力を与えられるかという点で「大きな筋力」をつけがちです。
もちろん、野球において大事なのは「大きな筋力」なのですが、それにはリスクがありますよね。それが「故障」です。
イチロー選手の場合は、「故障の予防」と合わせて、「自分自身がいかに最高のパフォーマンスができるか」という点を考えた結果、「体の柔軟性」と「基礎体力」を重視したトレーニングをこなしていることで有名です。
もちろん、基礎体力を培う走り込みも当然のごとく重視しています。
天才とはいえど、“走り込む”というのはスポーツ選手として求められる、必要最低限のことだといえるでしょう。
天才型なのに…!錦織圭は「走らない」ことで有名?
「世界の天才」で思い浮かべる選手の一人に、テニス界のプリンス・錦織圭選手がいます。
とにかくセンスの塊で、テニス界でこれ以上の選手は出てこないであろうとまで言われる錦織圭選手ですが、グランドスラムには手が届かず歯がゆい思いをしている一人。
特に話題になるのが、35歳を超えるフェデラーとのフルセットでの負けで「体力負けです」という発言。
他の試合でも、センス抜群で瞬発力は抜群なのに、フルセットにもつれこむと“もったない”ゲームが多いのが錦織圭選手と、テニスファンからは怒号が飛んでいるようです。
ちなみに錦織圭選手は幼少期から単身アメリカで練習をしている選手なので、とにかくセンスの高さは折り紙入り。世界の錦織圭であることもうなずけますよね。
ただ、自身も把握しているように足りない部分が「フィジカル」。これはつまり、「走り込みの基礎」を怠ってきているというのが、テニスファンの意見なんだそうです。
せっかくの天才的センスがあっても、世界の頂きを目指すには「基礎体力=走り込み」が必要なのは言うまでもないですよね。
スポーツのパフォーマンスの基礎「走り込み」まとめ
どんなスポーツでも基礎となるのが「ランニング」であり、いかに体力を自分のものにするかといういことが高いパフォーマンスにつながります。
筆者もボクシング、野球、ゴルフと経験がありますが、体力がなくなってくると技術以上のことは不可能でした。
なお筆者は錦織圭選手の大ファンですので、錦織圭選手の方は誤解のなきよう「走り込みの重要性」についてのみ知っていたけることを心よりお祈りしております。