ランニングにはどんな健康効果があるの?長く続けて健康的な体作りを
現代人は“呼吸が浅い”からこそ、体の不調をきたすことが多いといわれます。
その大きな原因が「スマホ」と「PC」。
プライベートでは「スマホ依存性」にもなり、職場では一日「PCで仕事」ということがめずらしくない現代だからこそ、呼吸も浅くなりがちです。
ランニングはそういった“呼吸が浅い”という不健康な状態をも解消してくれるんです。
日頃の生活で「呼吸が浅い」とはどういうことか
最近はデスクワークの方も増えたので、急増しているのが「猫背」です。筆者ももれなく猫背です。
猫背になると、どうしても胸を圧迫した姿勢になりませんか?
その状態だと呼吸筋が弱くなり、“呼吸が浅くなる”という状態になります。
ラジオ体操で「深呼吸」がありますが、あれもあながちバカにできない運動ともいえ、脱線すると「ラジオ体操」自体がかなり健康にいい運動なんですね。
胸膜の機能が弱ってくると、呼吸筋も衰えてくるので酸素が脳に届きにくい状態になってしまいます。
現代では「うつ病」といった病名が珍しくなくなりましたが、実はこういった“心の病”も脳の「SOS」のサインです。
こうしたメンタルヘルスにかかってしまう人の多くが、脳内物質(ホルモン)をうまく分泌できていないことから、体の不調につながるわけです。
その原因の多くが、「脳への酸素不足」と「セロトニン」不足だともいわれますよね。
有酸素運動でもとにかく酸素を吸うのがランニング
有酸素運動というと、身近なものでは「ウォーキング」、そして足腰に負担をかけないとなると「スイム」が人気ですよね。
ただ、ウォーキングをするのであればランニングをした方がダイエット効果も高まりますし、何より「時短」にもなります。
スイムも有酸素運動としておすすめですが、世の中の人すべてが“ゆったり長く”泳げるわけではありません。
そんな中、シューズさえあれば始めることができるのが「ランニング」。安いロードバイクの購入費の何十分の一の価格で“いいシューズ”が買えちゃいますよね。
しかもランニングで“浅い呼吸”を解消できるのには、きちんと“有酸素運動である”という理屈以外にも揃っています。
- 日光を浴びるとセロトニンが出やすいです
- ウォーキングよりも自然と腕を振るので、胸を張りやすくなります
- きちんとしたフォームだとお腹も凹みます(筆者未達)
- 風景の移り変わりで「脳」がリラックスできます
- 汗をかくと爽快な気分になれます
有酸素運動という観点からも、ストレス解消という観点からもおすすめなのが「ランニング」。
もちろん、ランニングをしていると酸素が必要なので、自然と脳に酸素が行き届きやすくなります。
健康効果を狙うなら「ゆっくり走る」
記録を狙うシリアス感溢れるランナーは「インターバルトレーニング」や「レペティション」、「ペース走」は必須でしょうが、健康効果を考えるのであれば“ゆっくり走ること”が大事です。
まず、激しいランニングだと怪我をしやすいので、本末転倒になってしまいがちです。
健康効果を考えるのであれば、きちんとしたフォームで大きく息を吸う用に走ることが大事なんです。
- 自分が思っているよりもゆっくりとしたペース
- 胸を張って、肘を引く
- 猫背でも、走っているときはなるべく目線は前(顎は上げない)
- 上半身は腹筋で「立たせる」
ランニングは「場合によっては体に毒」だと提唱されることも多いですが、走り方によっては健康効果が高いのは言うまでもありません。
「ランニングの健康効果は善か悪か」といった議論は、「コーヒーは体にいいか・悪いか」といった議論に似たものがあり、結局は“自分自身のスタイル次第”だともいえるでしょう。
ランニングの健康効果まとめ
春になると、ダイエットや健康効果を目的としたジョギング愛好者も増えてきます。そして、夏になるといっせいにやめていくのも恒例行事です。
ただ、もし健康効果やダイエット効果を考えるのであれば、「夏も走れる体力」や「健康」を今から身につけておきませんか?
ポイントは“焦らず”と“ゆっくりに”です。
心身ともに健康効果が高まる可能性のあるランニングで、五月病知らずの毎日を送ってください。